1950’s以降のUKポタリー業界
スージークーパー(戦後期)、プールポタリー、ポートメリオン、ホンジー、TGGreen、デンビー等々
それぞれのメーカーが個性的なデザインに磨きをかけアイデンティティに溢れます
当時、世界最大の北米マーケットを強く意識
「バラの図柄はもう結構」と二度とアメリカンには言わさない英国魂が伝わってきます
※すべての食器は装飾用・鑑賞用として楽しんでいただく事を目的として販売しています
Susie Cooper
UKでもっとも有名な女性陶芸デザイナーといえばこの方
スージークーパーの人気作は戦前作品中心でミッドセンチュリー感は希薄
でも花や植物を60’sらしくモダナイズしたデザインも多数
有名なカーナビーデイジーといった大胆にデフォルメされたデザインもさすが
Poole Pottery
1873年設立とミッドセンチュリーに活躍したポッタリーの中では歴史あり
1950年代にAlfred Readがデザイナーとして就任し、コンテンポラリーシリーズを手掛け
戦後、会社にとって新しいスタートと同時に業界全体にも多大な影響を与えました
ツイントーンシリーズについては1935年にJohn Adamsのストリームラインをベースに
1953年以降にAlfred Readがデザインしたフリーフォームウェアとして商品化されました
Portmeirion
Susan Williams-Ellisがウェールズのホテルをプロデュースした際にオリジナル陶器ショップをホテル内にオープン
1957年にロンドンにも店舗を展開し本格的に陶器業に参入
人気シリーズとしてトーテム(1963)、サイファー(1964)、ジュピター(1964)など
ともに深い艶とパターンを際立たせるため多量の釉薬を使用するのが特徴
トーテムから由来しているのか定かでないですが、このメーカーのポットはどうしてあんなに細高いのだろう…
日本の食器棚には間違いなく入らないので買付る勇気がありません
Hornsea
創業者の息子John Clappisonがデザインした人気のヘアルーム(1967)サフラン(1970) ブロンテ(1972)
どれも特殊な釉薬により複雑な濃色彩を演出した重厚な作品達
ただし1955年デザイン開始以降の作品はヒット作とは異なり白一色や白地に細線ストライプといった軽快な作品ばかり
Denby
1809年創業の老舗ポタリー
人気のアラベスクシリーズは1964~1984年まで製造
マットな質感の釉薬に素朴なハンドペイントによる幾何学模様が特徴
一方のマラケッシュシリーズは1992~2002年と比較的新しいシリーズ
アースカラーのモザイクパターンとざらついた褐色地がモロッコをイメージさせます
TGGreen
青白ストライプで人気のコーニッシュウェア
ストライプ以外の商品も地味ながら健在
Carton Ware
Cadbury
ポタリーメーカーではありませんがチョコレート菓子メーカーが製作したカップ
チョコレート型のカップには造形や色が少しずつ異なるタイプが存在
それにしてもコーヒーを飲むには向かなさそう…?