テレンス・コンラン展
東京駅の丸の内口、東京ステーションギャラリーで開催中のテレンス・コンラン メイキング・ブリティッシュ・モダン展に行ってきました。
コンラン卿は皆さまご存じのコンランショップをプロデュースされたイギリス・モダンデザイン界の巨匠です。
コンランショップは私がブリティッシュ・ミッドセンチュリー・モダンにはまる切っ掛けとなったお店であり、今回の展覧会で改めて同氏の歩みを再認識し、新たな発見も多くありました。
「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」
「(プロダクトデザインは)98%の機能性と2%のアート」
というデザインに際しての信念が印象的。
写真(卿の執務室を再現した展示)左下のリラックス・チェアでくつろぎ、思いにふける時間を大切にされていたとか。
写真はMidwinter社のNature Studyコーヒーカップ&ソーサー(1955年発売)。
Nature Studyはコンラン卿が若かりし日に同社の依頼によりデザインした、虫や葉っぱをモチーフにした柄ですが、展覧会にもこのデザインの陶器が展示されています。
これらのモチーフは彼の曽祖父が幼いテレンスにさずけた虫の標本画(展示あり)が出発点だったとは!
コンラン卿がMidwinter社のためにデザインしたモチーフは自然界だけでなく、乗り物にも及んでいます。
次の写真はMidwinter社のファッション・ピントレイ(1955年発売)ですが蒸気機関車や自転車などが描かれています。
3枚のうち、上の蒸気機関車は実際に展覧会場にも展示してありました!
最後の写真はコンラン卿のバークシャーの自宅の映像に写っていたアール・デコ調カクテル・トロリー(コンラン製ではありません)。
皆さんもコンランショップで同じモチーフのディスプレイ用の大きな棚(直径2mくらい)を見かけられたことがあるのでは?
今回のテレンス・コンラン展、モダンデザインをシコウする皆さまにはきっと新たな発見や気づきが得られると思います。
オススメです!