ミッドウィンターって?

こちらの写真はロンドンのホランドパークにあるデザインミュージアムの展示室。英国の20世紀以降の産業・工業デザインをテーマとしたミュージアムです。

一角にこちらのポタリーコーナー、その中の4番目がミッドウィンター社1956年の作品、ファッションシェイプのフラワーミスト。当時アメリカで流行していたスターバスト柄の星を花に置き換えたジェシー・テイトのデザイン。

産業革命後の英国で窯業は重要な輸出産業であり、ストーク・オン・トレントといった有名な窯業の街も存在。英国では比較的新しい陶磁器やシルバー食器でも美術館に収蔵しており、19世紀以前のものはサウスケンジントンのヴィクトリア&アルバートミュージアム、そして20世紀以降のものはこちらに。

ミッドウィンター社や商品ラインアップの説明は取扱商品ページに譲りますが、社名Midwinterは創業者一族の名前から。

私がこの陶器にであったのは一冊の本のおかげです。
ピエ・ブックスの「Modern Antique Tableware」
題名の通り、戦後ミッドセンチュリー期の英国の食器全般を紹介する本ですが、合計208ページ中87ページがミッドウィンター!

元々英国のアンティーク、特にミッドセンチュリー期のインテリアは好きだったものの、食器にはさほど興味がなかった私。
アンティーク・ディーラーを目指して情報収集している中で出会ったのがこの本でした。

まず印象的だったのはレッドドミノ。
イメージは大阪万博、あの時代の未来への熱い期待が伝わってくるようで。
他にもデザインが多数あってコレクター魂にも着火。
おまけにMidcentury、Midwinter、ネーミングもいい!

こうして私のミッドウィンター社商品の蒐集が開始されました。